この夏よく聴いていたアルバムのひとつが、マップ・オブ・アフリカのこのアルバム。イギリス生まれの人気DJハーヴィーとトーマス・ブロック(もとA.R.E.ウェポンズ~Rub‘n’Tug)によるこの「遊び仲間」ユニット、音源デビューは2年前にさかのぼる。以降12インチしか発表してこなかった上に、その音源自体基本的に品薄&お高めで入手困難(2005年の段階では年内にアルバムが出るという話だったのに、なんでここまで時間がかかったのかは謎)。このアルバムにしても、ロンドンでは限られたレコード店でしかアナログを入荷しておらず、しかもどこも即売り切れの「入荷?いつになるかわかんないっす」状態。ソーホーにあるストリート系の若者御用達洋服屋で売られていたのを見かけたんだけど、お値段20ポンド(=約5000円)!高いっつうの(でも、その店で売られてたTシャツ/サングラス他様々な商品の中で間違いなく一番安かったのがあのレコードだった・・・オシャレ・ピーポーの懐って潤ってるなあ)。今回はフル・アルバムだからだろうか、CDでもリリースされているので手軽にゲットできるのはまずはめでたい。もちろん、自分も手軽にCDで購入。
Rub‘n’Tugのエグくエロいエレクトロ・ディスコ・ミックス(先日フェスで観た時も、やっぱりエロくてイタリアのポルノ映画のようだった)からはあまり想像がつかないが、MoAはヴォーカル&ギターをがんがんフィーチャーした70年代風ロック・バンド・サウンドを聴かせてくれる。1曲目(イークォルズの「Black Skin Blue Eyed Boys」のカヴァー)からファンキーなリフと泥臭いシャウトがうなり、とりあえず血沸き肉躍ります=掴みはばっちり。そこに待っているのは、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン、「サイケデリック・シャック」、サンタナやスティーヴ・ミラー・バンド(70年代ね)あたりが好きだったらたまらないであろう、あのサイケとプログレ、ファンクが混じり合った妙に熱っぽいトワイライト・ディスコ・・・かといってストレートなオヤジ・ロック道まっしぐらではなく、④あたりから無闇にスペイシーでディープなサウンド・スケープがジュクジュクにじみ出てきたり、細かい技が随所で吹き出すところもさすが百戦錬磨のDJだけある。⑩の歌詞とかかなり変態でむずむずさせられるし、マカロニ・ウェスタンのモダナイズとも言える⑪からはワイルド・フロンティアの無法者カウボーイを気取る(?)ハーヴィー&トーマス両者の姿が浮かんできて、「男はいつまでも子供」の典型のようで可愛らしいっすね。その、楽しければロックでもダブでもエレクトロでもアフロ・ビートでもなんでもいいんだもーん、なゆるく享楽的なノリがこの夏の自分の気分には妙にハマった。
もっとも、ハーヴィー好きという某レコ屋の店員に言わせれば、このアルバムのサウンドはラテンやディスコのフレーヴァーが薄いそうで、要するに「期待してたけど、普通にロック過ぎて俺にはいまいちだった(フフン)」ということらしいが(オタクはそこでも厳しいですね)、自分のような暑苦しいロック&濃いギター・ソロ好きの単細胞には、この男臭いサイケデリック・ファンク・ロックはばっちりです。
http://www.whateverwewantrecords.com/
マップ・オブ・アフリカの「MAP OF AFRICA」を脱兎ゲット!
| M | T | W | T | F | S | S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 01 | 02 | |||||
| 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 |
| 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
| 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
| 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |