全てが早すぎたニュー・レイヴバンドとして、軽く伝説化されてしまったテスト・アイシクルズ。昨年突如(というかついに)解散をしてから、個々にプロジェクトを始めていたものの、まさかこんな方向に行くとは・・・と度肝を抜かされたのがこのデヴォンテ・ハインズのソロ・プロジェクト、ライトスピード・チャンピオンである。
冒頭からコーラスを交えたほんわかメロディに始まり、全く刺のないフォーキーなポップ・ソングを展開。ストリングスも交えて主体はアコースティック・ギターというサウンド構成で、楽曲においてはテスト・アイシクルズ時代にまとわりついていた毒々しい雰囲気が一切ない。もはや同一人物とは思えない!と、びっくりしてしまったのだが、ジャケット写真を見てみれば泣く子も黙る化け物の様な風貌のデヴがたたずんでいる・・・(むしろ髪型がボリューミーになってパワーアップ)。PVではいきなり子猫と戯れるデヴの登場に寒気を感じずにはいられなかったが、その後はNHKの教育番組にちょっと毒を添えたようなストーリー展開で、これまた謎な印象を与えてくる。一瞬色モノに扱われてしまうような気もするが、完成度の高い楽曲と純粋に良いメロディでどこまで受け入られるかが気になる所だ。
ちなみに「Galaxy of the Lost」にはBright Eyes等で知られているNate WalcottとThe FaintのドラマーであるClark Baechleがゲスト参加している。また、B面の「Waiting Game」にはTilly And The WallのDerek PressnalやこれまたBright EyesやThe Good Life等で知られているMike Mogisも参加しているなど、Saddle Creek Records周辺の仲間達が大集結。この延長線でBright EyesやFinal Fantasyと共にライヴも行うなど、ここまでくるとUSインディー好きにとっては注目せざるをえない繋がり具合だ。
「スリップノットで人生が変わった」と豪語していたデヴが、実は一番やりたかった音楽がフォーキーなポップ・ソングだったということはなんとも驚くべき事実である。このシングルだけに関していうと、ストレートすぎてちょっとおもしろみに欠ける部分もあるのだが、それでもやはり彼の感性はなかなか興味深い所がある(5割が彼のいびつなファッションセンスだが)。なので、来年頭にリリースされるというアルバムもちょっと期待して待ってみよう。まぁアルバムリリースとかいう前に、ちゃんと髪の毛は洗ってくれ、とも思うのだが。
| M | T | W | T | F | S | S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 01 | 02 | |||||
| 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 |
| 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
| 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
| 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |